マグニチュード99

最期の時まで美学を求めると決めた

ティム・バーナーズ・リーは利用者保有データのクラウドなど第三者管理委託を排して、自己管理を推奨支援する

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 「ウェブの父」、データ管理をユーザーに取り戻す革命的計画を提言

sputnik© AFP 2018 / Philippe Desmazes

 テック&サイエンス
2018年10月02日 18:57(アップデート 2018年10月02日 20:45)

 

フォーリン・アフェアーズ・リポート:ジャパン

 人工知能とデジタル権威主義―― 民主主義は生き残れるか

ニコラス・ライト インテリジェント・バイオロジー  コンサルタント神経科学者)
2018年8月号掲載論文

 

ティム・バーナーズ=リー - Wikipedia は、「データの保管場所として「Solid POD」が用いられ・・・ユーザーは第三者が提供する保管場所・・・クラウドなど)を使わず、完全に自らのデータを管理し、データへのアクセスを許可する相手を自ら決められる。」と、提言した。

私は、文字通り雲の中に自己が支配するべき情報を提供するクラウドの仕組みをは勿論、クレジットカード、ネット口座、電子マネー、そうしたネット構造の類を極力利用して来なかった。

その理由は、言うまでもなくセキュリティニュースを一べつするだけで明らかだ。

この「はてな」に於いても、一定範囲の知識を持ってネットにまつわる対話が盛んに繰り広げられているが、それは技術開発、或いは性能や、新製品への話題に収束する。

しかし、生活の全てをネットに完全に依存して、最早、ネット構造の電気柵に収められた羊となり、利用者個人の意思決定の保障さえ不確かになった現実社会と、その社会構造の中で1%層に偏在する方向へと進む経済的利権、更にはその利権を通して巨大化する社会全体への支配力強化といった「階級社会」の存在には全く触れる気配が見られない限り、やはりそうした彼らは人間牧場に放たれた家畜だと評価せざるを得まい。

あのジョージ・オーウェルの「1984」、或いは作者不詳の「家畜人ヤプー」に通じる現実が今、ここにこうして展開している事さえ見抜けない程、彼らは家畜化した。

電子的社会構造の仕組みによる利便性の裏側に隠れた最大の権益は、その利用者よりも、そこに巨額の投資を絶え間なくつぎ込んできた国際資本の投資家など、それを経済的に支配する組織と資本家に最大の利益をもたらされる所に収束され、決して利用者である奴隷や家畜たちにはもたらされることがあり得ない、それこそが詐欺資本主義社、いや資本主義の本質そのものが現実社会に通底するというものだ。