4割の伝統産業が廃業の恐れ コロナで売上高急減
北海道新聞06/04
果たし得ていない約束―私の中の二十五年 wikipedia
「二十五年間に希望を一つ一つ失つて、もはや行き着く先が見えてしまつたやうな今日では、その幾多の希望がいかに空疎で、いかに俗悪で、しかも希望に要したエネルギーがいかに厖大であつたかに唖然とする。これだけのエネルギーを絶望に使つてゐたら、もう少しどうにかなつてゐたのではないか。
私はこれからの日本に大して希望をつなぐことができない。このまま行つたら「日本」はなくなつてしまうのではないかといふ感を日ましに深くする。日本はなくなつて、その代はりに、無機的な、からつぽな、ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜目がない、或る経済的大国が極東の一角に残るのであらう。それでもいいと思つてゐる人たちと、私は口をきく気にもなれなくなつてゐるのである。」— 三島由紀夫「果たし得てゐない約束――私の中の二十五年」
この日本経済破壊の道筋を開いたのは戦勝国の国際資本だが、それを黙認服従し続けて来たのは他でもない日本人自身であるのは、とても残念であり恥ずべき事である。
三島由紀夫の心情に共感を持つのは、恐らく私だけではないだろうと思いつつ、「無機的な、からつぽな、ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜目がない」、盲従と自己保身に走る日本ばかりが目に入り、偽日本政府が進める母語たる日本語と伝統文化の破壊政策に追随する今の日本の中では、三島由紀夫が言う「それでもいいと思つてゐる人たちと、私は口をきく気にもなれなくなつてゐるのである。」の言葉の重みが増すばかりであった。