沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。
奢れる人も久からず、ただ春の夜の夢のごとし。
猛き者も遂にはほろびぬ、偏に風の前の塵におなじ。
支配層の人生に、笑いがこみ上げる程余りにもぴたりと合うのが、この平家物語の冒頭部分だ。
だがカネの亡者で卑しい彼らに説教するのも、時の無駄である。
彼らは、やがて仲間争いで自滅する。
我々支配層に属さない者たちは、その自滅に巻き込まれない様に、若い時から考え続け、人生を選択することだ。
そして私もまた、やがては星の素やエネルギーとなって宇宙へ帰る時が来るから、万物流転、エネルギー保存則(笑)。
世界の支配層が「春の夜の夢の如し」を噛みしめて知っていれば、人類はもっと幸せになっていたのではないかと、思う次第。
しかし彼らは仏教徒ではない一神教の信者なのだから、その言葉には無縁だよな。
やはり彼らの一神教は、「自分が神」だ。