マグニチュード99

最期の時まで美学を求めると決めた

市井に生きる民謡や踊りの伝統文化を蔑ろにしたままに、オペラ「Aida」こそ崇高な文化だと鼓舞する札幌文化芸術劇場「hitaru」

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何故、日本の伝統文化がこけら落としで演じられることなく、オペラなのか。

それはグローバル経済主義を時代の潮流と騙る支配層が、国際資本の使徒として現代日本に於いても階級社会としての差別強化を拡大させ、それと見事に同期した経済と文化の自滅的な様相を重ね視透せば、日本伝統文化の劣後化と自滅が、極めて陰湿隠微に政治的な影響力でなされたものと評価するのには、私は抵抗感が全くない。

実際、現在のテレビやラジオに臨んでみても、そこでは歌謡曲や民謡などの民衆文化や伝統文化は極めて希薄化した過去の文化、消えゆく文化とする扱いでしかない。

自らの民族伝統芸術を蔑ろにして劣後化させ、欧米文化が自国の文化よりも優れた存在であるとする第二次大戦敗戦後から始まった恥ずかしい殖民地的行いは、あの内閣府内閣官房クールジャパンムーブメント推進会議(内閣日本経済再生本部・楽天会長三木谷浩史が民間議員を務めた産業競争力会議の下部組織)が推進する英語公用化政策にも全く符合する、浅薄にして恥ずかしくも醜い行いだ。

更に加えれば、北海道新聞社が札幌文化芸術劇場をヒタルと表記するものの、同劇場の名称はアルファベットでhitaruなのであって、ヒタルでは決してない。

これを同社がカタカナ表記にする理由を、アルファベットの名称を使うと決めた関係者への問題追及を怠る同社は、どの様に真面な説明が出来るのだろうか。

この様な世相の先に、政府自治体が国民に向けて煽り立てる観光立国政策が真面に成立する事ができるのだろうか。

いや、そこに成立するのは虚言と売国のペテンでしかあり得ない。

三島由紀夫は生前、日本が日本でなくなる日が来るhttp://sharetube.jp/article/8182/と憂い予言し、更に著書「不道徳教育講座 - Wikipedia」の「催眠術ばやり」では、アメリカ殖民地政策によって日本人へ行われる洗脳工作について言及していた。

私は、彼とは恐らく政治思想を多く異にするのだろうが、彼が歴史への優れた洞察力を持ち、その視線を通しつつ日本の伝統文化を愛し尊ぶ姿勢、それが彼の美学の一つであるのだろうが、そこに私は深く畏敬の念を持つのである。

 

「催眠術ばやり」

『催眠術の流行は、・・かけるほうもかけられるほうも、何となく、自分の責任をのがれたいという願望を抱いている。

これも現代にピッタリだ。

責任などという重荷を捨てて、人の意のままに動きたいという奴隷化への願望は、現代人の心のどこかに深くひそんでいます。

・・マス・コミの威力などといわれるものも、催眠術をかけられたい大衆がいればこそ成り立つのであって、・・その上、マス・コミの巧いところは、決して命令的ではなく、やさしい、おだやかな、甘い、催眠術師独特の声音で、「要らなければ、スイッチをお切りなさい。ほしくなければ、この雑誌や新聞を買わなくてもいいんですよ。われわれはただ、そちらから手をのばして、テレビやラジオのスイッチを入れ、新聞や雑誌を買って下さる方にだけ、話しかけているのですから」とやんわり・・・』