マグニチュード99

最期の時まで美学を求めると決めた

なぜ日本人は今、自国の名作映画を外国から教えてもらう事になったのだろうか

jp.sputniknews.com

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 黒澤明監督の『羅生門』 テレビシリーズ化へ

sputnik© 写真 : Daiei Motion Picture Co. Ltd., 1950

2018年12月22日 04:07

 
BBC、外国語映画100選発表 邦画10作とソ連映画7作も

sputnik© 写真 : Toho, 1954

2018年11月02日 00:03

 

私は、今村昌平監督の「赤い殺意」が大好きだ。

日本人は、我が子に日本映画の名作を教えているだろうか。

今の子供たちの親の世代は、「羅生門」も「七人の侍」も知らない世代だ。

戦後の日本人は、自らの文化を子供に言い伝えることなく、「パパ」と「ママ」、「クリスマス」から始まった欧米文化に犯されながら、「お父さん」「お母さん」「日本語」の日本文化を後進国の文化と評価して、自らも捨て去って来た歴史を持っている。

その結果、今の映画館では金満ハリウッド作品を柱にして、それに追従しながら日本映画でも無批判に漫画とCGが幅を利かせ、それと共に次第に映画製作現場の力量の凋落と同期しながら、観客側の受容力や批判力は劣化を重ねて来た。

しかしそれらの漫画の類は、所詮は子供騙しという類で、それに対して、これは名作だと言い継がれて来た作品は、例えハリウッド、ヨーロッパ、日本、何処の国の物であっても、大人が観るに耐えられる脚本作りや、自己鍛錬を重ねて厳しく評価を受ける演出など、現場の力量の総和が評価の対象なのだ。

子供には子供の意識を超える大人の芸術を観せ、大人の領域に触れさせなければ、「アート」と騙る陳腐で稚拙な紛い物とは全く違う、本当の芸術を子供の意識深く記憶させ、それを敬う場と機会を与える事は出来ない。

遠慮なしに言おう。

今、企業人が知る通り、50歳以下の人たちが精神年齢が肉体年齢に比して、5歳以上は幼いと見えるのである。

 

 

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