マグニチュード99

最期の時まで美学を求めると決めた

「有り難う御座います」を「有り難う御座いました」と言う日本人なら、「常陸の国」を読めないのには納得する。

「常陸/ひたち」読めない人多数 茨城県ブランドに思わぬ壁:北海道新聞デジタル (hokkaido-np.co.jp)

常陸/ひたち」読めない人多数 茨城県ブランドに思わぬ壁:北海道新聞デジタル (hokkaido-np.co.jp)

 

『果たし得ていない約束―私の中の二十五年 wikipedia

「二十五年間に希望を一つ一つ失つて、もはや行き着く先が見えてしまつたやうな今日では、その幾多の希望がいかに空疎で、いかに俗悪で、しかも希望に要したエネルギーがいかに厖大であつたかに唖然とする。これだけのエネルギーを絶望に使つてゐたら、もう少しどうにかなつてゐたのではないか。
私はこれからの日本に大して希望をつなぐことができない。このまま行つたら「日本」はなくなつてしまうのではないかといふ感を日ましに深くする。日本はなくなつて、その代はりに、無機的な、からつぽな、ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜目がない、或る経済的大国が極東の一角に残るのであらう。それでもいいと思つてゐる人たちと、私は口をきく気にもなれなくなつてゐるのである。」
— 三島由紀夫「果たし得てゐない約束――私の中の二十五年」

 

三島由紀夫は著書「不道徳教育講座 - Wikipedia」の「催眠術ばやり」で、こう記している

「催眠術ばやり」

『催眠術の流行は、・・かけるほうもかけられるほうも、何となく、自分の責任をのがれたいという願望を抱いている。

これも現代にピッタリだ。

責任などという重荷を捨てて、人の意のままに動きたいという奴隷化への願望は、現代人の心のどこかに深くひそんでいます。

・・マス・コミの威力などといわれるものも、催眠術をかけられたい大衆がいればこそ成り立つのであって、・・その上、マス・コミの巧いところは、決して命令的ではなく、やさしい、おだやかな、甘い、催眠術師独特の声音で、「要らなければ、スイッチをお切りなさい。ほしくなければ、この雑誌や新聞を買わなくてもいいんですよ。われわれはただ、そちらから手をのばして、テレビやラジオのスイッチを入れ、新聞や雑誌を買って下さる方にだけ、話しかけているのですから」とやんわり・・・』

 

日本人はもう、生きる意志を持った日本人ではない。

欧米中の国際資本の奴隷や家畜に成り下がった。

既に劣等民族となった日本人である。

自画自賛で怠惰な生き方を選んだ、茹でガエルの小児病日本人である。

 

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