顧客情報チェックなく入手 検察がリスト 290団体分保有
北海道新聞01/03 18:39 更新
中日新聞2019年1月4日 朝刊
顧客情報、令状なく取得 検察、方法記すリスト共有
スノーデンの警告「僕は日本のみなさんを本気で心配しています」
なぜ私たちは米国の「監視」を許すのか
小笠原 みどり
検察は、誰のカネでメシを喰わせてもらっているのか。
この出来事の胆となるのは、対象人物や捜査範囲など一定条件の下で、その捜査手法がそこで許されるかどうかが判断される「裁判所の許可令状」なしに、従って全国の日本人と外国人の日常生活全ての個人情報を、確かに特定の事件捜査に掛かるのかどうかさえ不明のまま、CIAやNSA(アメリカ国家安全保障局)さながらに検察が常態的に収集をしている事だ。
それについて中日新聞は「令状なく取得」と明確に核心を突いて表記した一方、北海道新聞は「チェックなく入手」と、まるで拾ったドリカム・コンサートの入場券にラッキー!にも似たノリで軽くかわし、これを何時ものカタカナ語で表記したが、この両社の違いは一体どこから生まれるのであろうか。
北海道新聞は、全く意味を異にする判決を支払い命令と表記して読者に誤解を広める記事が多いのだが、まさか日常的に逮捕令状や捜索令状をチェック、チェックとカタカナ語で呼んでいる訳ではないだろうと、心配になって来た(笑)。
まあ、横田などにも任務で暮らしていたスノーデンが、日本人の危機意識の無さ、社会意識の欠落に警告を発してはいるのだが、当の日本人は、元より人間らしく自らの力を持って生きる気力など持ち合わせている人は極僅かで、人間牧場に生きる家畜人ヤプーとして生かされているに過ぎない。
それは、札幌に住む私の周りの人たちが、9月6日の北海道厚真追分地区の大地震さえ早くも忘れ去り、あれから3ヶ月経て札幌直近の震源では大地震が起きなかったのだから札幌では最早心配無用だと考えたのだろう、まるで何事もなかったかの様に、除雪排雪が不可能になって、交通運搬手段が全く無くなるであろう厳冬期での食料や燃料などの備えには殆んど無関心の生活を送っている姿からも、余りにも分かり易く見て取れるのである。
それとも、その無防備な呑気さは北海道人に特有なものなのだろうか。