sputnik© 写真: Public domain2019年05月31日
日本のテレビ新聞は、日米間の関係性を東西冷戦構造の思想そのままに凍結して、アメリカ軍産複合体、自称リベラリスト、シオニスト系国際資本への追従姿勢を恥ずかしくも無く維持し続けている。
その限りではこうした日ロ間の軍事交流を積極的に報道する姿勢を持たないが、世界の実相は、アジア内諸国間の経済・政治・軍事関係が、歴史的にアメリカ・ロックフェラー財閥の支援を受けて来た中国の支配力の極大化によって大きく変貌している。
しかしテレビ新聞はそうした事実から逃げ回り、報道する対象は自国の経済力と文化の魅力度を食、観光、幼児文化、といった様な、ディビッド・アトキンソンが言う「のんき、われぼめ」の領域に集約するばかりで、中学生が作る学級新聞と同じ水準だ。
その社会的工作で日本を「カワイイ!」「オイシイ!」の海外観光客からの褒め言葉、リップサービスを使ってお目出度く自画自賛し、それを受け止める日本人の目を日本社会の解決するべき深刻な問題から背けさせ、日本人の幼児化、劣化、自滅へと誘導している。
多くの日本人が「今のNHKは民放と同じだ」と感じ、そうつぶやく姿は珍しくなくなったが、武田邦彦氏が「NHKは事実、科学的合理的に事実を伝えなさい」と批判したが、正しくその通りで、NHKがそうして来なかったのは、NHKが日本人の手中には既に無い事を暗示しているのである。
日本人は、資本や人事、情報といった分野で、テレビ新聞が既に日本人の手から離れ、凡そ日本人を擬装した日本人以外の人たち、第二次世界大戦での戦勝国に属する人たちに主導権を奪われているという殖民地的実態を知り、しっかりとそれを自覚するべきだ。
かつては「教養主義のNHK」として報道力の鈍さを揶揄されていたNHKだが、そのNHKは今、日本の支配層が好む看板となっていたその「教養主義」さえ既に失って、露骨に1%層の奴隷たる情報工作機関としての役割を果たす迄に腐りきっていたのである。