フェイスブック、極右思想の活動家の利用禁止
産経ニュース 2017.9.23 14:29更新
トランプ氏、また金正恩氏を揶揄「チビのロケットマン」
「あちこちにミサイル発射、のさばらせない」
FB社は、神か?裁判所か?それとも突撃隊か?
FB社から弾圧を加えられたこの人物たちが、具体的にどの様な発言を重ねて来たのかを私は知らないが、FB社は、彼らが「憎悪を煽る主張で同社の方針に反して暴力を助長した、或いは反ユダヤ主義や白人至上主義の立場で発言を繰り返した、陰謀論を繰り返した」を理由として、FBとインスタグラムの利用を禁止すると決定した。
だが、このFB社の措置もまた、立派に暴力的なのだよ。
FB社は、その暴力を自社の社内規定を盾にして正当化を繕っているだけだ。
「憎悪を煽る主張」など、FB社がここで今更、正義の味方になって啓蒙運動を図ろうとも、憎悪は内心にある感情だから、それは誰とて夢の中にさえも湧き出る程に手強いもので、それを理性と言う技術で抑制するのが、理性的な大人の行いというものだ。
具体的に特定人物を殺せとか、襲えとかいった発言を繰り返していたのならともかく、もし、凡そ思想や主張の発言の繰り返しであったのであれば、それが暴力を積極的に助長する行いだと評価してはならない。
大統領のトランプがアラバマでの演説で北の金正恩を「チビのロケットマン」と揶揄したが、それがFB上で拡散した時、FB社はそれらを即刻削除したのだろうか。
それら拡散した発言を一々「憎悪を煽る主張」などと擬制的に正当化したうえで、FB上で繰り広げられている主張の中で色分け選択し、何らかの政治的或いは経済的目的に沿って、これらの主張者に「検閲と発言禁止」の弾圧姿勢を示するのがこの措置なのだと、FB社の今までの所業からそう評価する以外には無いのである。
他にも、反ユダヤ主義や白人至上主義の立場で発言を繰り返した、陰謀論を繰り返したなどを理由にして対処したが、例えば陰謀論への対処一つ取って考えてみても、特定の情報に対して工作的に陰謀論や都市伝説というペンキ塗り的な評価を下し、繰り返す事で、その存在力を薄め、ネットでの検索と思慮の機会を奪う事が出来る。
従って、それらの勇ましい発言は激しい論争の対象には成り得ても、それ以上にFB社が対処方法として「検閲と発言禁止」にするのであれば、それは立派にファシズムだ。
FB社の「検閲と発言禁止」措置は、監視カメラを使った生体認証や、表現の自由の権利を抑圧された「近時の物言えば唇寒し秋の風」という世相にピッタリの、奴隷と家畜だらけになった現代の、偽装民主主義時代に沿った行いでしかないのである。