午後8時の「イエスタデイ」なぜ? 留萌高放送局が謎解き番組 250人に取材
北海道新聞11/14 09:48 更新
『英語化は愚民化 日本の国力が地に落ちる』
施 光恒 集英社新書
日本のシンガポール化について
2013-08-20 内田樹の研究室
なぜ「イエスタディ」?
それは、日本が日本語よりも英語を優位とする殖民地だからだ。
押しなべてアジア文化が欧米文化に低位にあるとする劣等感は、今の日本人に埋め込まれた深層心理と言っても過言ではない。
日本人の様に欧米の殖民地に生きる人間は、凡そ奴隷と家畜とのどちらかとして扱われる。
奴隷とは、自らが奴隷である事を充分に自覚し、直もそれに一切抗うことなく従う者であり、家畜とは、自らが家畜として生きている事を、また家畜とは何かさえ知らないままに生きる者を言う。
今、日本中が政府・内閣官房クールジャパンムーブメント推進会議(内閣日本経済再生本部・楽天会長三木谷浩史が民間議員を務めた産業競争力会議の下部組織)によって、グローバル主義と言い繕われた英語公用化・英語殖民地政策の為にカタカナ語とアルファベットの表記を標準化しようとする売国的社会工作に抵抗し、日本人として日本語と伝統文化を守る生き方とその主張には充分な正当性があるのだ。
社会的事象には、そうする、そうなる理由と原因がある。
資本力を持ち、或いは資本を支配する者だけが世界を絶対的に支配できる現在の資本主義経済の下では、何よりも彼ら1%層・支配層が渇望する経済的利益を最大限に、且つ最も効率よく手にする事を目的として、世論形成の特定方向へ誘導するなど様々な社会的仕組みを構築するのが政府、大メディアなどが支配層から与えられた任務、それは正しく洗脳だ。
欧米国際資本にとって、彼らの傘下にある国際企業群がこの日本で企業活動を駆動させる時、訳が分からない日本語を排除して、国際企業が効率的に活動できる必須の条件となる英語を公用化、強制させるのは、当然の要求だ。
そこで英語力を持たない日本人がいれば、彼らはその日本人を三流の人間として扱い、給与も三流、就職窓口も三流、レストランも三流、すべてをそうする。
いわゆるシンガポール化だ。
今の日本で徘徊するカタカナ語と英語の氾濫を語る時、そうした彼らの殖民地政策実態を看過して思考し、論じるのは、それは的を故意に外すか、危機意識を全く欠落した無知無関心の類となるのである。
「知は力なり」
「天は自ら助くる者を助く」
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