内田樹の研究室
日本のシンガポール化について
フランスの言語政策 wikipedia
玉ねぎ1個300円…!シンガポールで一番高いスーパーに行った結果【激怒・明治屋】
日本も、直ぐにそうなる。
高い英語能力が「一級市民」である条件の強烈な階級社会は、シンガポールの特徴の一つだ。
かつては、欧米支配階級の間で更なる格付けのためにフランス語を学ぶのが必須であったが、今のフランスは国内での英語使用の濫用を食い止めるために、トゥーボン法でフランス語を最優先にするのを強要しなければならないほど、その支配力は衰えた。
所業無常である。
ポンドは既に死に、ドルもトランプの一声で破綻宣言を迎え、他方で経済力勃興の中にある北京語や広東語、ロシア語、インドネシア語やベトナム語など、アジア経済勢力圏の言語力こそが日本人に求められる今、テレビ新聞によって日本人の頭脳に埋め込まれた英語帝国主義というマイクロチップを取り出すには、あと幾年、掛かるのだろうか。
英語以外に高い外国語能力を持っていても、それだけでは奴隷と家畜の二級市民か三級市民でしかなく、日本のシンガポール化とは、そういうことなのだ。