マグニチュード99

最期の時まで美学を求めると決めた

ドル破綻宣言が迫るのを裏付ける、世界的に金バー購入が加速

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 「ゴールドトラップ」 なぜ世界中で金の購入が加速しているのか?

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2019年08月29日

 

日本国内の金バー市場も海外市場と連動して価格高騰が進んでいるが、そこで公開される市場関係者による価格変動への、姑ババアが指さす如き理由付けには大した価値は無い。
それは重箱の隅を楊枝でほじくる様な些末な解説、スピン情報の類だ。
金バーの価格変動は国際経済変動と、それに伴う詐欺的にも等しい政策決定の写し鏡である。
つまりは、人類の歴史の反映である。
生き残るためには、何よりも過去から現在、そして未来に亘る長期の視点が必要なのだ。
 イギリス中央銀行総裁が最近、FRBや各国中央銀行らとの会合で、ドル体制の実質的破綻を是認した上で、新たな国際通貨を主要数ヶ国が発行する電子通貨に移行し、それをIMFが管理する案を提案したらしい。
しかし、その新基軸通貨の信用裏付けを金バーが負うかどうかについて、今やG7.5所かG20間でも保有額を著しく異にするので、いやFRBの地下金庫に実際額面通りの実物が保有されているかさえ疑問視される中で、主要各国間で均衡がとれた基軸通貨の信用を裏付ける表の顔「公式の信用裏付け」としては、最終的には金バーはそう成り得ないのではないか。
結局は電子仮想通貨が持つ一つの本質、北極の空の上から南極の空の上まで自由に飛び回る即時的で有益な通貨として「公式化」され、その一方ではニクソンショックでドルと金バーとの交換停止で切り離された時以来の0.1%層が持つ手ゴマの一つとして、金バーはこれからも国際経済という劇場でジキル博士とハイド氏 - Wikipediaを演じて行くのであろう。
 そして日本では、第二次世界大戦敗戦直後と同様の手法で財政再建を名目にして、ドル破綻宣言後の経済破綻と、それに前後する財政破綻と預貯金封鎖、引き出し制限、中産階級からの新たな収奪、その中で国家的緊急対策と騙って、政府は個人が持つ金バーの実物を廉価で強制買い上げして、IMFに向けた日本円の電子仮想通貨への信用力を裏付ける大芝居を打つだろう。
何の事は無い。
それで再び0.1%層が、捨て値で金バーを収奪する闇市をそこで開設するのだ。
ショック・ドクトリンこそは、彼等の常套手段である。
 
『我々が歴史から学ぶべきなのは、人々が歴史から学ばないという事実だ。』