日本が「すっぱぬき」報道 クリル諸島に露ミサイル配備 ロシアは以前に公表
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2019年09月05日
ロシア軍にとって仮想敵国は日米韓北だけではない。
そこには中国もまた、仮想敵国として想定される。
1969年の珍宝島・ダマンスキー島および新疆ウイグル自治区での軍事衝突は、ソ連フルシチョフが中国毛沢東を支配下に置こうとして毛沢東が望む経済支援を与えず、毛沢東もまた農民大国中国の実態をソ連が無視してソ連型の経済体制を押し付けたフルシチョフを見切った結果、それ以来双方が対立関係にあった事は歴史上の事実なのだ。
そして今や北極海が非常に効率的な航路として世界各国が有用性を増す中で、当然にそこでの資源開発競争もまた隆盛して行く。
だがアメリカは既に西太平洋域から撤退する過程に在り、その空白を埋める役目を反シオニスト系国際資本から請けた中国の存在は、それを是とする中国自身が西太平洋から北太平洋への軍事的進出を北極海航路の確保のためにも、拡大強化する以外に選択肢は無い。
この条件下で千島列島に於ける軍事的利益は、ロシアにとってその対象を対日戦略に止まらず、対中戦略も中国経済圏が拡大する中では当然に強化されていく。
日本人は軍産複合体から焚き付けられた千島列島の帰属問題について、日露の二国間関係に矮小化した軍事的摩擦を強調するテレビ新聞の偏向報道に騙されてはならない。
地球の自転は唯一、右翼勢力や左翼勢力を生み育て使い、その対立構造に流し込んで軍産複合体の利益増大のための対立を煽り、そこで生まれる無知と憎悪とで永遠に争いを繰り返す様に99%層を騙し続けて来た、優生思想の国際資本が支配するカネの力で自転しているのだ。