水村 美苗「日本語は亡びるのか？」
筑摩書房
「高齢者が被害です」。
これを発したのは、言葉を商売の要にしているはずのアナウンサーだ。
ア、ナ、ウ、ン、サー・・・。
とうとう、ここまでイカレちまった。
故・青木一雄NHKアナウンサーがもし存命ならば、これに何と言っただろうか（笑）。
「最高気温、零度予想です。」「今年、最低気温です。」「危険状態です。」、「最高気温、零度予想。」「今年、最低気温。」「危険状態。」、近時は、とにかく「助詞抜き」乱発、最後に定型詞的に「名詞」に次いで「です」、若しくは「名詞」で終わる「体言止め」が乱用され、まるでロボットや外国人が話している様に、言葉使いがとても短絡的、硬くて粗いんだよな・・。
「何会社？」という類もあったが（笑）、とにかく、語順、カタカナ語、意味不明、粗雑、全てがメチャクチャだ。
日本では、ここまで破滅的に母語を壊したバカアナウンサーが増殖していたのだから、それを知的劣化の象徴と見れば、多くの分野で日本が中国に負けてしまった状況は、結果として当然だ。
