紹介文から→「私たちは先祖がどのように暮らしていたかを学び、彼らの伝統を研究し、古代の工芸品や食事を習得することに興味があります」
美しい人だ。
彼女の美しさは主婦と母親として、毎日の伝統的生活で培われた自信と喜びの表れから来るものだ。
紹介文の中からの一文は、自ら伝統文化を破壊し捨て去って来た植民地人として飼育される日本人の、自堕落な生活に鋭く突き付けられた啓示の言葉である。
こうして観ると日本人が捨て去った、いや今も尚捨て続ける、海外に誇るべき伝統文化の様式美、造形美に改めて深く思い入る他は無い。
欧米文化を盛んに取り入れながらする取捨選択から外れ、日本の伝統文化を破滅に導いた罪の半分は当然に、植民地人として生きるのを容認して来た日本人自身が負うべきものである。
三島由紀夫は生前、日本が日本でなくなる日が来るhttp://sharetube.jp/article/8182/と憂い予言し、更に著書「不道徳教育講座 - Wikipedia」の「催眠術ばやり」で、アメリカを中心とする欧米国際資本による殖民地政策によって日本人へ行われて来た洗脳工作について記した。
私は彼とは政治思想を多く異にするが、彼が戦後日本が内在する多くの偽善偽装を以って作られ流されていると歴史への優れた洞察力を持ち、その視線を通しつつ日本の伝統文化を愛し尊ぶ姿勢、それが彼の美学の一つであるのだが、私はそこに深く畏敬の念を今も尚持ち続けている。
「催眠術ばやり」
『催眠術の流行は、・・かけるほうもかけられるほうも、何となく、自分の責任をのがれたいという願望を抱いている。
これも現代にピッタリだ。
責任などという重荷を捨てて、人の意のままに動きたいという奴隷化への願望は、現代人の心のどこかに深くひそんでいます。
・・マス・コミの威力などといわれるものも、催眠術をかけられたい大衆がいればこそ成り立つのであって、・・その上、マス・コミの巧いところは、決して命令的ではなく、やさしい、おだやかな、甘い、催眠術師独特の声音で、「要らなければ、スイッチをお切りなさい。ほしくなければ、この雑誌や新聞を買わなくてもいいんですよ。われわれはただ、そちらから手をのばして、テレビやラジオのスイッチを入れ、新聞や雑誌を買って下さる方にだけ、話しかけているのですから」とやんわり・・・』。
このケーキの類は、子供の頃に父親がよく作ってくれて食べたものだ。
今度、作ってみようか・・・。